海外ツーリングでのバイク選び
モンゴルで有難いのは、味戸さんの工場で日本語でバイクの整備をお願い出来る事です。パーツを取り寄せたりと、海外ツーリングをする上で大きな課題だと思います。
今回は、私が何故スズキV-Strom650を選択したかをお話したいと思います。
先ず結論を言いますと、多くの国で流通しているからです。
今回の計画を検討していた際に、先ず悩んだのが250ccか大型か。
私のバイク歴は約35年。XT250T,CR125,DT200R,KDX200,KDX250,V-MAX1200,V-MAX1700,トリッカー。
250の取り回しの気軽さ、大型の余裕のクルージング性能、整備性の良さ等々色々な選択肢がありしたが、結論は、400ccのアドベンチャーでした。
ですが、国産400ccのアドベンチャーは何故か?選択肢が無く、H社のバイクに決定し、早速バイク屋に注文をしましたが、ある時、、ふと「ん?このバイク海外で流通してるのか?」と言う疑問にかられました。故障の際にその国で流通していないバイクのパーツは基本取り寄せ出来ないと耳にしたからです。
早速H社に電話した所、なんとその答えが「わかりません」との事!!。海外のH社は別会社と言うのは知っていますが、そのバイクが流通しているかどうかも「分からないは、無いだろー」と、、、激落胆。
ですが、落胆していても仕方ありません。出発まで、半年過ぎましたから、そこそこ焦りました。
そして再選択。国内アドベンチャーでは大型の選択のみ、で、先ず思いつくのはヤマハテレネ、ホンダアフリカンツイン、ただこれらで程度の良い中古は結構高い、そして行きついたのが、スズキV-Strom650。しかし、これも流通を確認しないといけません、さっそくスズキに電話!そして回答は「当社海外HPで確認出来ます!!」との事!!。
H社と同等の回答も予想していましたが、いい意味で裏切られました!!。早速HPで確認した所、かなりの国で流通しているのが分かりました!!「よし!これなら行ける!!」。
正直スズキV-Strom650は知りませんでした。しかし、ヨーロッパでは結構人気との事。
V-Strom650の感想は、癖が無く、乗りやすいバイクでした。ただ、V-Strom650に限った事では無いですが、アドベンチャー系の大型は日本人の体格からすると、デカいの一言(私の身長171センチ)。
そしてロシア、ヨーロッパを走って感じた事は、殆どの一般道での速度は100キロ~120キロ(追い越し加速)位がアベレージでしょうか、そこを走るとなると最近の排ガス規制の250ccでは少々キツイ(私の勝手な感想)、特にロシアの様に2車線での大型トラックを連続で追い越しをかけるケースが多い道路で、100キロ以上の速度域で加速力が無いと、対抗車のタイミングを気にしたりと結構疲れます。
また、V-Strom650でも120キロを超えての巡行だと、燃費も悪くなります。250ccでは利点の燃費も海外の道路では、あまり良くないでしょう。
また、世界一周となると6万キロ以上となる場合、250ccのメカ的なストレスを考えた場合、どうなのか?等々を考えると、私の場合大型の選択肢しか残らなかったです。
ただ、世界をカブで走る人もいるし、結局はその人の好みだと思います。旅は、速度で景色が変わるから、どんなバイクで走ってもそれなりの味があると思います。
ですから逆にモンゴルなんかは250ccで、のんびりと走ってみたいと思いました(アフリカも250ccが良さそう)。
また、バイク選択ではBMWも選択する方も多いようです。BMWは世界中にディラーがあるので、メンテナンスの際は助かると思いますが、最近のBMWは、全てコンピューター管理なので、簡単な整備でも(ブレーキパッド交換もダメ?)ディラーでないと出来ないと聞きましたが、それはそれで悩みどころ。
そして、この旅の中、友人も含め海外ツーリング中に2件の?BMWの盗難を耳にしました。逆に国産の盗難は私は聞きませんでしたが、まあそこは賊も金になる方を選ぶとなると、、、そうなのか?と勝手に推測します。
バイク盗難で感じた事は、ロシアはわりと安全?な様に感じました。宿泊施設を選ぶ際は、駐車場付きを選べば、その駐車場ゲートやセキュリティは逆に日本より強固な所が多いです。また、ヨーロッパは駐車場付きとありながら路駐も多く、大丈夫か?と思うほど(バイクカバー要持参)。ただ、多くは周辺の車やバイクの方が高価なので、私のバイクは盗難圏外?の様に思える安心感はあります(笑い)。
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ロシアの宿の駐車場!!
ヨーロッパは駐車場付き宿にて!?